「数ヶ月前のタイムスタンプのメールが突然届く」こんな経験をされた方からのお話を時々聞きます。問い合わせ対応ツールRe:lation(リレーション)をお使いの方からも同様のお話を伺うことがあります。これはどうして起こるのでしょうか。
Re:lationもOutlookやGmail、Thunderbird、Lotus Notesなどのメールソフトと同様に、メール(Re:lationではメールだけでなく電話メモやTwitterなどにも対応しているので、それらを含めて「チケット」と呼びます)にて表示される日時は「受信日時」ではなくて「送信日時」が用いられます。
メールが受信されるまで
メールは送信される際に送信日時が記録されます。メールは実際に届けられるまでにインターネット上の経由地(サーバー)をいくつか駆け回ってから届けられます。そのために、複数のメールを「よーいどん」で同じに日時に送信しても、実際に届けられる日時は異なります。そのため通常メールソフトは送信日時を表示するようになっています。また、メールは一般的に届いた順に表示されます。
そのため、「送信日時」が古いメールが急に最新のメールとして表示されることがあります。時には数ヶ月以前のメールが急に届くこともあります。
経由地で滞留する可能性は高くない
数分ならわかりますが、数ヶ月も前のメールが突然届くのは前述のように経由地のサーバーで滞留していたことも可能性としては考えられます。ただ、一般的にはそのようなケースは少ないでしょう。メール経由サーバーは、宅配便で言うと荷物の集配センターです。特定のメールだけが留められることは考えにくいですし、その経由サーバーそのものが止まったとしたら何かしらのニュースとなるはずです。
送信元のPC・使い方が原因
他の理由としては「送信元のPCの内蔵時計が狂っている」ことが挙げられます。最近のPCは特に追加の設定なしにインターネットを通じて正しい日時が設定されますが、古いPCですとわざわざ設定しないと時間が狂ったままになります。場合によっては数ヶ月や数年日付が異なることもあるでしょう。このようなPCから送られたメールは、送信日時が正しくないまま送信されてしまいます。
送信元PCの内蔵時計が正しくても、そのPCにてメールを送信したつもりになっていたまま、実際に送信が完了するまでにそのPCがシャットダウン・スリープされたり、メールソフトが終了されたりした場合も同様のことが起こります。送信中に止められてしまうと、送ったはずのメールは送られないままとなり、次にそのPCがインターネットにつながるまで送られません。
その結果、受信するメールソフト側にて正しくない日時のメールが届くのです。送信元のPCの設定日時によっては、過去だけでなく未来のメールが届くこともあり得ます。(もちろんではありますが、本当に未来からのメールが届いているのではなくて単に日時の間違いなのですが)
Re:lationでは
これまでに書いたように、メール内部の送信日時と実際に受信した日時は大きく変わることがあります。Re:lationが表示している日時は、各メールのヘッダ情報に記載された「Date:フィールド」です。この値が受信日時と大きく異なると、まるでそのメールが過去(または未来)から急に届いたように見えるのです。
Re:lationにて実際に受信した日時を確認するには、各チケットを開いて [すべての操作履歴を表示する] をクリックしてください。そうすると下の図のように実際に受信した日時が表示されます。「おかしな日時のチケットが届いたな」と思ったら、ここから実際に受信した日時がわかるようにしています。
関連情報
メール管理システム Re:lation 情報サイト: Re:lation for Biz